遡ること20余年前、2年間ほど職場をともにしたアメリカ人で以来、親交を続けていたケビン・スチュワートさん。
毎年、送られてくる家族5人の写真入りのグリーティング・カードを楽しみにしていました。今回は、正月明けに届きましたが、いつもとは違うレイアウト。カードの表には、
RICHARD KEVIN STEWART
2/19/1962 - 10/1/2011
FOREVER IN OUR HEARTS
昨年10月1日に他界したとのこと。弱冠49歳。早すぎる逝去でした。
事故に遭ったのかと思い、サイト上で検索すると脳癌により自宅療養を続け、地元のホスピスに移転した10日後、家族とご親族に看取られこの世を立たれたとのことでした。
1987年から2年間、国際親善交流のアドバイサーとして道内を駆けめぐり、北海道庁の初代国際交流員として足跡を残された方です。帰国後も北海道とは縁があり、新たにボストン市に設立した秋山愛生舘の現地法人の責任者として、またマサチューセッツ州と北海道の交流事業のカウンターパートとして活躍されました。その後も、堪能な日本語力を駆使して、ヘルスケア・ビジネスを中心に両国の架け橋として積極的に事業を展開されていました。
西海岸出身(オレゴン州)の彼は、帰国後、新任地の東海岸ボストンにおいて当時いろいろな気苦労もあったと聞きましたが、当地にて東海岸出身で在日経験もある奥様と出会ったようです。ともに親日家として日本が取り持ったご縁だったのでしょう。
20年前、私がボストンを旅行した際に、奥様(当時は結婚前でしたが、)のローラーブレードを拝借し、ケビンさんと2人でローラーブレードでボストン市内を半日滑走した“体験観光”が強烈な思い出として残っています。美しい奥様と小学生のお子様3人を残し、あまりにも早すぎる逝去。特に長男と次女の双子のお子様は小学4年生で、偶然にも我が家の次男と誕生日が同じ日でした。
ボストンの地でケビンさんにお世話になった邦人も多いことと思いますが、日本人への気配りは相当なもの。人一倍の日本贔屓ですが、その一方で陽気なアメリカ人らしく愉快でアグレッシブ、釣りとスポーツ観戦が趣味で“静と動”を兼ね備え、日本人の心を理解した大の親日家でした。
訃報の知らせに、当初、信じられない、信じたくない思いで一杯でしたが、一友人として、職場の同僚として公私に渡りお世話になったケビンさんの
思い出や功績を振り返ると、改めて感謝の気持ちが満ちあふれてきます。
ケビンさん、ありがとう。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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Dear R. Kevin Stewart,
It shocked me very much to hear of your decease, Kevin.When I received a greeting card from your wife, Maria,I thought it was a sudden accident happened to you.
Now I learnt, via obituary on the website,that you had been struggling agaist illness last year.Survived by your wife and little children,it is too early to depart from this world life. I understand, however, you have determined to elevate your spirit.
Now I see a book on the shelf of my room.This book, including your picture when serving at our former office, was supposed to present you at our next meeting in Sapporo. I will send it to your family later on. Whenever you call me for the past 20 years, it was a great fun to hear your (our) irresistible jokes.
Your humor, smile and fantastic memories: e.g. rollerblading in Boston, Skiing in Hokkaido, preserving my air ticket stay in my heart forever.
Thank you again, Kevin !
Hiroshi Morita
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